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アロマオイルで慢性の肩凝り解消

October 26th, 2016

今回は、多くの方々が抱えられているお悩みのひとつ、「慢性の肩凝り」の解消を目的にしたアロマブレンドを提案します。からだを温め、「痛み」を取り除き、緊張をほぐす精油の選択がポイントです。

Shoulder tension

 

慢性の肩凝りは、温めよう。

 

肩凝り解消をうたった製品はこの世に数多く存在しますが、凝りに凝り固まった慢性の肩凝りは往々にして患部を温める方法が適しているでしょう。例えば「シップ」。湿布の主成分はメントールやサリチル酸メチルですが、これらは、スーーっとするあの感覚が肩凝りの「痛み」の解消に役立つ鎮痛作用には優れています。ですが、筋肉をじんわり温めてほぐすという効果は期待できません。慢性の肩凝りや寒いときに症状が悪化するタイプのコリや関節痛には、やはり深部をじっくり温めるタイプのものをおすすめしたい。例えば、お灸などは理想的です。
ちなみに、シップは、寝違いや運動し過ぎた翌日の筋肉痛や頭痛など、明らかな痛みを感じるときには向いてますよ。

 

では、からだを温める精油って?

 

精油のクローブ、シナモンリーフの主成分オイゲノールには、筋肉の血行促進を促しながら痛みを緩和する鎮痛作用があるという実験結果が数多く出ています。

参照:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4075701/

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19376653

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27651809

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16773532

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4070529/

また、ジンジャー精油は痛みに働きかける抗炎症作用を持ち、からだを温める精油としておすすめですし、西洋のジンジャーとの異名を持つチモールとカルバクロールを主成分とするタイムも良いでしょう。

 

加えて、「痛み」を取り除く精油も有効です。

 

筋肉のコリに加えて痛みもあるときは、やはり鎮痛作用のある精油もチョイスしたい。先ほどお話したシップの主成分、メントールが入ったペパーミントやサリチル酸メチルが主成分のウィンターグリーンなどは、スーッと気持ち良いひんやり感を与えて痛みを軽減してくれます。また、先ほど上述した精油もお勧めです。

珍しい精油ですが、アマゾン原産のコパイバオイルは、βカリオフィレンという成分を約40%ほど含み、様々な疼痛ケアに優れる精油として注目されています。これは、β-カリオフィレンが、炎症応答に関与する体内のカンナビノイド受容体タイプ2(CB2)を活性化させることで、痛みの炎症を抑え、鎮痛効果を発揮するというメカニズムによるものです。コパイバ程の含有量はありませんが、ブラックペッパーもβカリフォレンを含み、筋肉の痛みや関節痛の緩和に効果を発揮してくれるでしょう。

 

緊張をときほぐす香りでリラックス

 

最後に、慢性の肩凝りは、張り詰めた緊張感により、肩に余分な力がかかってしまってことも考えられますので、心をホッと休めてくれるリラックス効果の高い精油を加えることで、心身ともに効果を発揮するブレンドに仕上げましょう。

これにはリナロールを含むラベンダーやベルガモットなどの精油がおすすめです。また、伝統的にローマンカモマイルも筋肉の緊張の緩和に役立つ精油としてよく利用されます。

また、リモネンを主成分とするオレンジ、マンダリンなどの柑橘系精油は、免疫機能を高め、気持ちを元気にしてくれる効果が期待でき、寒さや慢性の肩凝りで気分が下がっているときに加えると良いでしょう。

 

肩凝りを劇的に解消するためのアロマブレンドオイル 

blend oil

材料と作り方 (希釈率2%)

植物油

  • ブラックシードオイル 15ml
  • マスタードオイル 15ml

精油

  • シナモンリーフ 3滴
  • クローブ 2滴
  • ジンジャー 2滴
  • ブラックペッパー 3滴
  • マンダリン 5滴
  • コリアンダー 3滴

ブラックシードオイルには、鎮痛作用と抗炎症作用があり、マスタードオイルは、アーユルベーダでは、からだを温め、冷え症の解消や慢性のコリに効果的とされています。こちらをベースオイルに、からだを温め、リラックスさせながら筋肉のコリや痛みをじんわり緩和する精油を選んでいます。

ブレンドオイルは、肩や首はもちろんのこと、冷える足腰のマッサージ用としても利用できます。お風呂あがりのからだが温まった後に塗布するとより効果が高まるでしょう。

  • 注意

クローブやシナモンリーフは皮膚への刺激になる場合があると言われています。多くの場合は問題ありませんが、免疫力が下がっている方、また、肌が敏感な方は、希釈濃度を工夫するなどご調整ください。精油の使用はあくまでも自己責任でお願いいたします。