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光老化からお肌を守ることを考えた日焼け止め対策 | RADローション | エンビロン

May 13th, 2020

スキンケアの観点から考えた、紫外線をブロックする日焼け止めについてお話したいと思います。

sun care

紫外線の種類

紫外線には、UVA,UVB,UVCの異なる3つの波長の太陽光線があります。これらのうち、UVCは、地表には到達しません。 気をつけなければならないのは、UVAとUVBです。

UVAは、肌を黒くする(シミの原因になる)紫外線で、AgeingのUVA。UVBとは、やけど(SunBurn)させる紫外線と言えば、覚えやすいでしょうか?
たるみ、くすみ、シミ、シワなどの原因は、UVA光線ですが、日焼け直後による肌のダメージは往々にしてUVBによって引き起こされます。

日焼け止めを塗布する理由は、これらの太陽光線を浴びすぎると、皮膚の外層を貫通し、肌の早期老化や皮膚ガンなどを引き起こす可能性もありうるから。
紫外線は、曇りの日も、冬場も、年中地球に降り注いでいますので、年中、毎日、日中は必ず日焼け止めを塗布して、お肌のダメージを最小限に抑えましょう。

 

理想的な日焼け止め製品の選び方

では、理想的な日焼け止めは、どんなものでしょうか。
スキンケアの点を踏まえると、紫外線のUVAとUVBから皮膚を守りながらも、皮膚の健康を考えたものであることがベストです。

  • SPFは15
  • 少なくとも2つ星のUVA保護マークのあるもの
  • 抗酸化成分を有効成分に加えているもの

この3つのポイントで日焼け止めの選択をしてみましょう。

 

SPFについて

SPFとは、Sun Protection Factor の略で、こちらはUVB防止効果の指標で、一般的には、SPF値は高くなればなるほど、UVB防止効果が高くなります。

SPF1というのは、例えば、UVBを浴びて、自分の肌が赤く反応するまでの時間を15分とした場合、15分間分のUVB防止作用があるという基準なのですが、SPF値が高ければ高いほど、紫外線を防止する時間が長くなるわけではありません。

なぜなら、真昼の太陽光は早朝や夕方のエネルギー値よりも高く、肌色が濃い皮膚よりも薄い皮膚の方が保護力があるように、太陽光線の強さや皮膚環境によってUVBが皮膚に与える影響時間は変わるからです。

一方、SPF値は、UVB光線の何パーセントを吸収するかを示す数字はあります。SPF8で、87.5%のUVB防止力を示し、SPF15 で93.3%、SPF30で96.7%、SPF50で98%の保護作用があることが分かっています*

つまり、SPF15も50もUVB防止作用の差がないのです。にもかかわらず、含有される紫外線防止成分はSPF値が高いほど多く配合されることになります。
その分だけ、皮膚に負担がかかることになってしまうが故に、あまりにも数値が高いものはお勧めできません。

やはり、お肌の健康を考えるとSPF15が適当で、真夏の外出時など太陽光線を強く浴びる環境下では、約2時間毎にこまめにつけ直すのが理想です。

 

UVA防止

イギリスでは、UVA防止は、スターレートによる格付けで、その強さを評価しています。星の数が多くなる程、UVA防止作用が高く評価される仕組みです。UVA防止ができる日焼け止めには、UVAロゴマークがついています。

UVA防止が認定された証

日本では、UVA防止の度合いにPA値(Protection grade of UVA)が採用されています。
こちらは、数字ではなく、+(プラス)で評価し、+が多いほど防止効果が強くなります。

  • PA+…UVA防止効果がある。
  • PA++…UVA防止効果がかなりある。
  • PA+++…UVA防止効果が非常にある。
  • PA++++…UVA防止効果が極めて高い。

こちらは、+の値が2以上のものを選ぶようにしましょう。

 

紫外線防止成分を吟味しましょう

日焼け止めに含まれるUVBとUVA両方の紫外線防止成分には、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の一方、あるいは、両方が含有されています。

紫外線散乱剤は、皮膚表面で、太陽光を跳ね返して、紫外線をブロックさせる仕組みで、酸化チタンと酸化亜鉛が代表的な成分。

こちらは、ミネラルメイクアップ製品にも使用される天然成分で、比較的安全性の高いものです。

とはいえ、酸化チタンは、皮膚への安全性が高い反面、UVBよりも波長の長い一部のUVAには対応できない欠点があり、酸化亜鉛は、UVB、UVAともにカバーしながらも、金属アレルギーを起こす可能性がある点が懸念材料です。

紫外線吸収剤は、往々にして、波長の長いUVAに対応するために含有されることが多く、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンが一般的に知られています。こちらは、UVB吸収剤であるメトキシケイヒ酸エチルヘキシルやオクトクレリンなど、他の吸収剤と併用で、安定性を維持しながら紫外線吸収を効果的に行えるよう工夫されています。

この紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の成分と配合率が、日焼け止めに対するそれぞれのブランドの考え方が反映される部分なので、ご自身の肌状態と相談しながら、製品を購入する前に、よく吟味しましょう。

 

抗酸化成分に注目

最後に、紫外線を浴びることは、皮膚に活性酸素を発生させ、老化させる原因になります。
活性酸素には、抗酸化成分が有効であることは、このブログでも割としつこく言ってきたかと思いますが、日焼け止めの中にも、ビタミンCやEなどの抗酸化成分が配合されていると、ただ紫外線を防止するのみならず、それによるダメージからお肌を守ることを考慮された日焼け止めとして高く評価できますね。

RAD クリームは、皮膚の健康と紫外線防止を考えられた日焼けどめ。

また、帽子やサングラスを着用したり、直射日光を浴びずに日陰を利用したりするなど、日焼け止め製品のみに頼りすぎないようにすることも大切です。

日焼け止めは、露出している素肌すべての部分に直接塗布しましょう。
室内で大半を過ごす場合は一日一度でもよいかと思いますが、太陽光線が強い時の外出時や、ビーチなどで水に入る場合は、ウォータープルーフのものを用いたり、2時間に一度はつけ直すようにして、紫外線対策を万全に。

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