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6月の香り | 2種類のバラの香り

June 7th, 2019

さて、6月のイギリスと言えば・・・。
ローズの季節でございます。

ロンドンでは、リージェンツパークのバラ園が見どころです。

2種類のローズ抽出法

アロマセラピーでは、抽出法の違いにより、ローズオットーとローズアブソリュートの2種類の精油があります。

溶剤抽出法で抽出されるローズアブソリュート

溶剤抽出法とは、石油系の有機溶剤にバラの花びらをしみ込ませ、香り成分を抽出する方法です。この方法で抽出された精油は、「アブソリュート」と呼ばれ、ローズのほか、ジャスミンの精油もこの方法で抽出されまするのが一般的です。

利点は、より本物に近い香り成分が抽出できること。欠点は、抽出の際に微量の有機溶剤も含まれてしまうことにより、自然の形を好むアロマセラピーの概念に反することや、溶剤による皮膚アレルギーなど身体への悪影響が心配される点です。

この点に関しては、専門家の間でも賛否両論なのが正直なところです。

個人的な意見を申しますと、一般的に健康状態がよく、肌アレルギーもなく、免疫力が高い方には、低濃度のアブソリュートを植物油などに希釈して肌に使用しても特に問題はないと思います。

ローズアブソリュートは、 ”バラ香”の素と言われるフェニルエチルアルコールを多く含み、より濃厚なバラの香りをもたらします。
抗不安作用があり、不安を和らげたり、多幸感が欲しいときに使用すると有効です。

水蒸気蒸留法で抽出されるローズオットー

もう一つのバラの精油、ローズオットーは、水蒸気蒸留法で抽出されます。
こちらは、シトロネロールやゲラニオールをより多く含みます。
ローズアブソリュートとともに、抗不安作用や抗うつ作用も期待できますが、皮膚への鎮静効果や抗菌、皮膚弾力回復などの働きがあり、美容効果が高いのが嬉しいアロマです。

このように、2種類のローズ精油は、香りも効果も若干の違いがありますので、用途に合わせて使い分けるといいでしょう。

濃厚で品質の良い香りのバラは、ブルガリア産がおススメです。

ローズの香りブレンドは、こちらの記事をご参考ください。