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アロマバス半身浴 | 咳やのどの痛みなど、風邪の引き始めに。

October 25th, 2016

咳やくしゃみ、のどの痛み…「もしや風邪をひいてしまった?!」

cold

こんな危機感を抱いた風邪のひきはじめは、これ以上ウィルスを身体に広げないための初期対応が大切です。早々に風邪ウィルスを撃退させるには、免疫力をアップさせて、のどの炎症を和らげ、痰を取り除くことがコツ。そして、からだをあたため、ぐっすり休む。今日は風邪のひきはじめに効果的な精油をご紹介します。

 

免疫力アップには、「森林」の香りで。

 

人間の免疫細胞のひとつにナチュラルキラー細胞(NK細胞)という細胞があります。この細胞は、全身をパトロールし、がん細胞やウィルス感染細胞などを見つけ次第攻撃する免疫細胞で、免疫システムの最前線で働くため、NK細胞の働きを高めることは、免疫力アップの鍵になると言われています。

Natural killer (NK) cells

NK細胞「はたらく細胞 2巻」より

森林浴はリラックスと疲労回復に効果的であることが科学的に証明されており、森林の香り成分のひとつであるαピネンに、このナチュラルキラー細胞の働きを高める効果があるとレポートされています。

αピネンは、パイン、サイプレス、ジュニパーなどのグリーン調が強い常緑針葉樹から抽出される精油に多く含まれています。
よって、疲労時や風邪のひきはじめなど体力が衰えている時には、これらの精油の香りが、からだの免疫力をたかめ、風邪ウィルス撃退に一役買ってくれるでしょう。

 

のどの炎症を和らげ、咳を鎮める香り

 

風邪のひきはじめの症状に、のどのイガイガや痛みがあります。これら呼吸器系の炎症を和らげる抗炎症作用の高い精油には、針葉樹の精油特融の酢酸ボルニルを含むモミやヒノキなどの精油の香りがお勧めです。こちら、先ほどと同じ森林系の香りですが、αピネンを多く含むものよりも香りがマイルドで優しいのが特徴。森林浴のリラックス効果は往々にして、この酢酸ボルニルの作用が高いのではと言われています。

forest effect

 

また、咳止めシロップの主成分のひとつである、安息香酸が主成分のベンゾインの精油は、バニラの甘い香りがほっと安らぎを与えてくれ、咳を落ち着かせる鎮咳去痰作用に役立つと言われています。

 

なぜユーカリは風邪に効く精油なのか。

 

そして、最後に、抗ウィルス作用と去痰作用のある精油で、咳や鼻づまりの原因となる痰、粘液を体外に排出しやすくし、一刻も早く風邪のウィルスを追い出しましょう。これには、1,8シネオールが有効と言われています。1,8シネオールを多く含む代表選手がユーカリ。ユーカリにはたくさんの種類の精油がありますが、グロブルス種とラディアータ種の2種類がおすすめ。好みによりますが、ユーカリラディアタの方がシネオール率が低く、香りがマイルドなので、軽い症状のときは、ラディアタ種を選択してみられてはいかがでしょう。薬も精油も「優しい」ものから選択すると、ブレンドの幅が広がります。

eucalyptus-globulus

ユーカリグロブルス

 

 

風邪のひきはじめにおすすめのアロマバスソルトブレンド

材料と作り方

  • 精油ブレンド
    ユーカリラディアタ 1
    モミ 4
    ベンゾイン 1
  • ヒマラヤンソルト 大さじ5~6

精油ブレンドとヒマラヤンソルトをまんべんなく混ぜ合わせます。

ヒマラヤンソルトは、からだの代謝を高め、汗の出をよくし、喘息など呼吸器系疾患に役立つとされています。約40度のお風呂で半身浴。上半身が冷えないよう、肩にはタオルをかけて冷やさないようにしましょう。

風邪のときは、体力が衰えているので、身体に負担がかからない半身浴がおすすめです。
お風呂上がりは湯冷めしないよう、あたたかくして、とにかく寝る!水分とビタミン補給を忘れずに。