春の”ゆらぎ肌”にお勧めアロマ
春は、肌がかさついたり、吹き出物ができたり、いつものスキンケアが合わなくなるなど、心当たりのないお肌の不調が、急激に襲いかかってくる時があります。
これは、冬から春への変化の過程、紫外線や花粉の量が増加し、お肌を刺激する外的要因が増えたり、学校や職場などでの新環境への対応に、からだの免疫システムが過剰反応し、お肌に影響を受けてしまったからとも考えられます。
このお肌の状態を「ゆらぎ肌」といいます。
急激な変化に対応しようと”ゆらいで”しまったお肌は、皮膚のバリアー機能が低下しているので、敏感になり、様々なトラブルを招いてしまいます。
今日は、そんなゆらぎ肌に、お勧めのアロマをご紹介します。
ゆらぎ肌は、お肌が繊細になっているので、
- ダメージを受けた皮膚の鎮静
- 乾燥を防いで、保湿
- 衰えた皮膚のバリアー機能の強化
この3つの対策で、優しく労わることが大切になってきます。
まず、 皮膚への優れた抗炎症作用に、パルマローザ、ローズオットーやゼラニウムの構成成分である、ゲラニオール、シトロネロールが認められています ※ 。
特に、ゼラニウムは、他の精油との比較実験においても、最も優れた抗炎症作用が示されているおり、お肌の赤みを抑えて、鎮静効果の高い精油といえるでしょう。
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次に、保湿効果のある精油には、 分子量が大きく、粘性の高い精油をチョイスします。これは、 皮膚にとどまり、水分蒸発を防ぐ役割が期待できるからです。
これには、サンダルウッド、ローズアブソリュート、ジャーマンカモマイルなどがあげられます。
また、オーストラリアンサンダルウッドやパルマローザなどの精油に含まれるファルネソールは、 皮脂成分の一部であるスクワレンの生成に働きかける成分で、乾燥肌対策に役立つでしょう。
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最後に、皮膚のバリアー機能の修復に優れた精油として、 ローズオットーやパルマローザがお勧めです。
これは、 皮膚バリアー機能の回復は、 表皮細胞上のTRPA1を活性化することで促されると示されていますが※、 ローズやパルマローザ 、ゼラニウムの主要精油成分であるシトロネロール、ゲラニオールに、この TRPA1の活性化させる働きがあると言われているからです。