敏感肌にもエンビロンは使用できますか?| レチノイド反応
ビタミンAは肌改善に有効なビタミンですが、まれに、皮膚の状態により、「レチノイド反応」を起こすことがあります。
レチノイド反応とは、皮膚内に侵入してきたビタミンAに対する皮膚反応で、クリーム内のビタミンA成分に対し、ポロポロと薄皮が剥ける、紅斑、痒みと言った症状を起こす反応です。症状が落ち着くまでに2日から1か月ほど見てください。
これは、長年に渡る皮膚内のビタミンA不足で、代謝が衰えており、急に皮膚内に入ってきたビタミンAへの過剰反応と考えられます。
別のケースでは、皮脂腺内の皮脂分解酵素がビタミンAに反応して、皮脂の分泌を減少させ、皮膚が乾燥したり、あるいは、皮脂腺内で炎症を起こして、赤みを持った小さな吹き出物の原因となる場合もあります。反応が過剰に出た場合は、状態が落ち着くまでに、2週間から3ヵ月程かかると言われています。
いずれにせよ、これらの症状は、肌がビタミンAに影響を受けすぎている一時的な反応と解釈できます。
レチノイド反応が出た場合は、ビタミンクリームのレベルや量を下げて、ゆっくりとビタミンAを皮膚に導入していく方法が望ましいでしょう。
エンビロンクリームを一日おきに使用したり、お手持ちのクリームと混ぜて使うなど、時間をかけて、少しづつ、ビタミンAをお肌に馴染ませていくことをお勧めします。
エンビロンが初めての方で、使用を検討しているが、敏感肌でレチノイド反応が心配だという方には、ビタミンクリームよりもさらにビタミンAレベルを抑えたビタミンジェルからの導入をお勧めです。
お肌の敏感肌度に合わせ、2種類あります。
敏感肌の方には、Youth EssentiA AVSTジェルを。こちらは、Youth EssentiAクリームのレベル1よりも低濃度のパルミチン酸レチノールが含まれ、穏やかにビタミンAをお肌に導入することができます。

敏感肌に
さらに超敏感肌の方には、ビタミンジェルよりもさらにビタミンA濃度を下げた、アンチオキシダントジェルもあります。
こちらは、植物性のビタミンAであるβカロチンを主成分とした、非常にマイルドなビタミンAジェルで、超敏感肌の場合のビタミンA導入に有効でしょう。

超敏感肌用のビタミンA導入に
特記させていただきたいのが、全てのお肌にレチノイド反応が出るとは限らず、ビタミンAは皮膚の健康に欠かせないビタミンに違いないということ。ビタミンAに対する過剰な心配は不要です。
とはいえ、エンビロンを使用したいけれども、敏感肌でビタミンA反応に懸念がある場合は、こちらの2タイプのジェルからスタートすることも可能ですので、お肌の状態と合わせ、ご相談ください。