手荒れと乾燥対策 | カレンデュラハンドクリームの作り方
October 22nd, 2017
今日は、抗炎症作用に優れたシアバターとカレンデュラオイルを用いて、手荒れと乾燥におすすめのハンドクリームを手作りしてみます。
そして、こちらのレシピを通して、基本的なクリームの作り方もご紹介します。目的に合わせて、材料を変えるだけで、様々なクリームが作れるようになりますよ。
クリームは、3つの基本材料で
まずは、クリームの基本組成からお話していきますが、クリームとは、一言で言えば、オイルと水と乳化剤の3つの材料を混ぜあわせたものです。
油分成分には、シアバターやオリーブオイルなどの植物油、
水分材料には、精製水、芳香蒸留水、グリセリン、アロエベラジェルなど親水性の材料を含みます。
これらをエマルシファイングワックスと呼ばれる乳化剤で乳化させたものがクリームになります。
そして、この「オイル」と「水」の中身と分量を変化させていけば、目的に合わせた好みのレシピが作れるようになります。
ちなみに、クリームと乳液の違いは、油分成分と水分成分の配合率の違いで、水分が多くなれば、乳液になり、約等分に配合すれば、クリームになります。
では、以下、ハンドクリームのレシピを例に、クリームの作り方をご紹介します。
手荒れと乾燥に - カレンデュラハンドクリーム
今日は手荒れと乾燥の改善にフォーカスし、抗炎症作用と保湿を目的に材料を選択しています。
シアバターを少し多めに入れているので、こってりしてますが、少量でしっとりとなじみ、お肌がなめらかになりますよ。
材料
- A : 油系材料
- シアバター 3ml
- スウィートアーモンドオイル 7ml
- オリーブオイルエマルシファイングワックス 2g
- B : 水系材料
- 精製水 10ml
- アロエベラジェル 5ml
- C : 精油
- カレンデュラCO2 エキストラクト 約耳かき1杯分
- ラベンダー 4滴
- パルマローザ 1滴
- パチュリ 1滴
皮膚の保湿と抗炎症作用の高い精油を香りのブレンドを考慮して選択しています。
作り方
- Aの油系材料とBの水系材料をそれぞれ別容器に全ていれ、Aの油系材料を電子レンジ、または、湯煎で溶かしながら、よく混ぜ合わせる。同時に、Bの水系材料を電子レンジまたは湯煎で温めておく。
- Aが全て溶けて混ぜ合わせたら、温めたBを少しづつ注ぎながら、両者をよく混ぜ合わせる。
- クリーム状になるまで、さらによく混ぜ合わせる。
- クリーム状になったら、カレンデュラCO2エキストラクトや精油を加え、さらに混ぜ合わせてできあがり。
コツ
- 混ぜるときに、ハンドミキサーや電動クリーマーを使用すると簡単です。
- 油系と水系の材料を温める際、両者ともに温度が60度くらいにするとよいでしょう。
- クリームが冷え切る前に精油を加えて混ぜ合わせるのがコツ。
- 悩みに合わせて、材料を選びます。
- 精油も効能や香りの好みに合わせて選択します。
- テキスチャーを軽くしたいときは、油系材料よりも水系材料を増やします。
- アロエベラジェルを加えると、とろみ感がアップします。
クリームが分離してしまったら・・・
- これは、「切り札」ですが、油と水がどうしても分離してしまったら、温めた牛乳をほんの少し(ティースプーン半分ほど)加えてさらに混ぜ合わせると、きちんとクリーム状になります。ただし、保存が悪くなるので、お勧めはしませんが…。どうしても!って時の「最後の手段」として、ご利用ください。