アロマセラピーでSAD対策
February 15th, 2017
SAD(Seasonal Affective Disorder)という、日照時間の減少が原因で、疲れやすくなる、気分が落ち込みやすくなるといった、季節性感情障害をご存じですか?
イギリスに暮らしておられる方は、症状が深刻ではなくとも、天候が健康に影響を及ぼすことを、なんとなく身をもって感じておられる方も多いのではないかと思います。
精油でセロトニンを増やす?!
イギリスのRoyal College of Psychiatristsによると、SAD の原因は、単に冬場の日照時間不足が原因で、光が不足すると脳内でセロトニンの分泌が減り、そのためにうつ病になりやすくなると考えられています。参照したのはこちら。
アロマセラピーには「幸せホルモン」と言われるセロトニンの分泌を促す作用があるとも言われています。これは、精油の香り成分が嗅覚から脳へ伝わり、直接ホルモン系に作用するから。ラベンダーにその効果が立証されています。
また、SADに効果が期待される精油には、気持ちを元気にさせたり、穏やかにさせたりするグレープフルーツ、レモン、ベルガモットやオレンジなどの柑橘系や、ローズ、ジャスミンなどのフローラル系精油、また、サンダルウッドの落ち着きのあるウッディ調も抗うつや抗不安に役立つと言われています。Robert Tisserand氏の記事を参考にしました。
特に、ベルガモットとラベンダーには酢酸リナリルという共通の成分が含まれており、酢酸リナリルがセロトニンの分泌に好影響を与えていると言われています。
入浴やアロマポットで香りを焚いたり、ロールオンに香りを詰め込んで適宜使用して、精油の香りを呼吸で直接脳に取り込んであげるといいでしょう。
次の記事で、具体的な香りのブレンドと使用法をご提案します。