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2種類の乾燥肌 | ドライスキンか水分不足肌か | 「テカるのにかさつく」のはなぜ?

October 14th, 2016

環境や季節、年齢の変化に伴い、すぐに見た目に現れる肌の変化が「乾燥」です。ただ、この「乾燥肌」。ひとくちに乾燥と言っても、2種類の「乾燥肌」があることをご存じでしたか?

今日は、その2種類の乾燥肌についてまとめます。

 

あなたの肌は「ドライスキン」か「水分不足肌」か?

 

日本語では、「乾燥肌」でまとめられてしまうことが多いので、言葉の問題として非常に紛らわしい定義なのです。
いわゆる「ドライスキン(Dry skin)」というのは、皮膚の皮脂と水分の両方が足りない肌のことをいいます。皮脂は皮膚内の皮脂腺から分泌されるもので、肌に光沢を与え、水分の蒸発を防ぐ保護膜としての役割も果たします。よって、皮脂の量が少なくなると、肌はつやと水分を失い、ひどい場合は肌のひび割れを起こしてしまい、痒みや赤み、腫れが出てしまう場合があります。

 

dry skin

ドライスキン

一方、肌の水分不足(Dehydrated skin)は、肌がもつ「天然保湿因子(NMF-Natural Moisturizing Factor)」の量の減少によりおこります。皮膚は、一定量のNMFを作り、皮膚のバリアー機能やうるおいを保っていますが、加齢やストレス、疲れ、季節の変化など何等かの原因で、このNMF量が減ってしまうと、肌が水分不足に陥り、かさかさしたり、ごわついたり、かゆみがでたりします。
つまり、十分な皮脂はあっても、肌が水分不足になる場合もあるというわけです。「テカるのに、かさつく」といったお肌の悩みをお持ちの方は、肌の水分不足が原因とも考えられます。

 

乾燥肌の原因は何か?

 

皮脂量の不足は、往々にして加齢が原因というリサーチ結果があります。これは、年齢を重ねるにしたがい、皮脂腺の働きが衰えるからです。

一方、皮膚の水分不足は、加齢のほか、気温の変化や大気汚染など外的環境が原因もあげられます。
他にも、十分な水の補給をしていないことも要因のひとつ。人間のからだの約60%は水分でできていると言われていますので、1日最低限1.5リットルの水を飲むよう心がけてみてください。人間のからだは過剰な水分は外に排出できるようにできています。一日10リットル(!)など狂ったことをしない限り、害になることはありませんので、肌を健康に美しく保つためにもたくさん水を飲むようにしましょう。

また、皮膚を十分な水分で保てないと、皮膚のバリアーの形成にも影響を及ぼし、肌はより過敏になり、赤みやかゆみがでてしまいかねません。年齢とともに、角質層はうすくなっていき、水分を保てる面積が減っていくことで、肌は水分不足に傾きます。

加えて、過剰なアルコール摂取や塩分の多い食事も肌の乾燥の原因となります。食環境はテキメンに肌に現れますので、バランスの取れた健康な食生活にも気を配る必要があります。

では、次の記事で、ドライスキンと水分不足肌のケアの仕方について書いていきます。