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アロマセラピーによる頭痛の緩和 | 緊張性頭痛によい精油

March 10th, 2017

頭痛にはいくつかの種類と分類があり、薬を用いずに頭痛を緩和する方法も様々ですが、往々にして頭周りの血管拡張させるか、収縮させるかの2通りの解決策がとられています。

今日は、「緊張性頭痛」と呼ばれる頭痛の緩和に役立つ精油とその活用の仕方についてお話したいと思います。(偏頭痛によい精油に関してはこちらの記事をご参照ください。)

Headache

緊張性頭痛と対処法

 

緊張性頭痛とは、長時間に渡るPCやスマフォでの作業、緊張感やストレスなどの精神的な負担などが原因で、頭や首の筋肉が過剰に収縮して起こる頭痛で、後頭部にかけて締め付けられるような重い痛みがあるのが特徴です。多くの場合は、肩や首筋のコリ、眼精疲労を伴う傾向にあります。

このタイプの頭痛は、一般的に、肩や首を温めて、血管を拡張させ、神経をリラックスさせる方法が痛みの緩和に役立ちます。入浴はもちろん、首や肩に温パットをあてがうと良い効果をもたらすでしょう。

また、マッサージ(特に肩、首、背中、頭、目の周りとこめかみのところ)も有効とのレポートもあります。

 

緊張性頭痛に効果的な精油

 

ペパーミントは、緊張性頭痛の緩和に効果があるとの実験結果があります。痛みのもとを取り除く抗炎症作用が働くわけではありませんが、主成分メントールに、抗侵害受容作用を示すとのデータがあります。これは、局所的に麻痺作用が働き、痛みを感じなくさせるというメカニズムで、頭痛に対して有効と考えられます。精油の希釈率は0.1%でも10%でも変わりはなく、わずかなミントの香りが痛みの緩和に働きかけるとレポートされています

サリチル酸メチルもメントールと同様の作用機序により、鎮痛作用を示します。また局所の血管を拡張させて、血流を促す効果も確認されています。よって、天然のサリチル酸メチルを98%以上含む精油のウィンターグリーンは、緊張性頭痛の軽減に役立つ精油と考えられます。ただし、香りがきつく、作用が強いので低濃度で使用するようにしましょう。妊婦の方は注意が必要です。また、禁忌事項として、アスピリンアレルギーのある方は使用を避けましょう。

マージョラムには、交感神経を抑えて、副交感神経を活性化させ、血管を拡張させる働きが確認されています。筋肉をリラックスさせることで緊張性タイプの頭痛の軽減に繋がる可能性があります。

リラックス作用に関して言えば、ラベンダーには、精神的なストレスを緩和し、頭痛に有効な精油とのレポートがあります

ラベンダーやマージョラムはストレスや憂うつ、イライラ、不安や緊張感など、精神的な要因から誘発される頭痛に用いると良い効果が期待できるのではないかと思います。

最後にクローブ、シナモンリーフ、ジンジャー、タイム、そして、コパイバオイルも痛みの炎症を和らげる精油としてはお勧めです。詳しくはこちらの記事をご参照ください。頭痛に関しては、個人的な経験として、コパイバオイルに不快な痛みを徐々に和らげてくれる効果を実感しています。

それでは、次回のブログで緊張性頭痛の解消に効果的な鎮痛アロマジェルとバスソルトをご提案しますね。